角をためて牛を殺す

(つのをためてうしをころす)
小さな欠点を修正しようとし、かえってそのせいで全体をだめにしてしまうこと。
この「ためる」というのは「矯める」と書き、直すという意味。牛の曲がった角を直そうとして、結局牛を殺してしまうということから。
僕の所属するサッカーチームには野性的な勘と運動能力で得点を量産するフォワードの選手がいるのだが、監督が「お前は攻めは言うことなしだから、後はもう少し守備もやるようにしろ」とアドバイスした結果、迷いながら中途半端な動きをするようになってしまった。角を矯めて牛を殺すとはまさにこのことだろう。